松之山・松里小時代の教え子同士が結婚、その子も教えた。「2世代が教え子は、初めてでした」。1年間だけの担任だった男子が36歳になり、妻や子を連れて会いに来た。「あの頃を忘れずに訪ねてくれました。嬉しいですね。まさに教師冥利につきる、ですね」。昨年、教え子たちが20歳を記念し、集いを開き、招かれた。「4年後にまた逢いましょうと、再開を約束しました。この仕事、出会い、人と人とのつながりの連続です」。
上越市の直江津生まれ。中学2年時の担任「高宮正喜先生」との出会いが、教職への道を決めた。英語教諭だった高宮先生。「とにかく一生懸命。先生の熱が私たちに伝わってきました。その熱で『私も、なりたい』と強く思いました」。直江津高から新潟大。3、4年の新潟本校時代、語り合った仲間たちとの時間が、今の自分を創ったという。「人として、どう生きるべきかなど、語り合いましたね。中原中也の詩をテーマに、意見を言い合ったりしました。仲間とのあの時間は、その後の私の基本部分と思っています。仲間との出会い、とても濃い時間でした」。
長男、長女は独立。夫とラブラドールの「3人暮らし」。夫が通ったタイのラフ村から「ラフ」と命名。「いっぱい話しをします。本当によく聞き、今ではきっと、私の話し言葉のほとんどが分かると思います。話せば話すほど、信頼関係が強くなります。これは、人間関係も同じなんでしょうね。私自身、教えられることが多いです」。
外丸小5年目。今年は1年の担任。「1年生はとても感覚的です。何事にも一生懸命、心が洗われる思いです。ここの自然、地域の皆さん、嬉しい出会いです」。教職という仕事、「本当にいい仕事である、と実感でしています」。