今年4月8日、待ち望んでいた「娘」が家族のひとりになった。「うちは、息子2人でしたから、娘がほしかったんです」。ミニチュアダックスのメスの「アマラ」が家族入りしてから、美恵子さんは、もうメロメロ。6ヶ月が過ぎたが、「毎日、一緒に眠っています。家事など忙しい時は、バッグに入れて、おんぶしています」。バッグから、ちょこんと顔を出して、満足そうなアマラ。甘える時は、クーン、クーンと鼻にかかった甘え声で鳴く。
1年前の8月28日、悲しい出来事が起こった。愛犬「プー」の死。朝6時半、「ちょうど、お父さんが仕事に出かける時でした。余り外に出ることがなかったプーですが、近くの道路に狸の死骸がありました。それに気がついたのか、道路に飛び出してしまい、運悪く走ってきた車に引かれてしまいました。すぐに病院へ向かいましたが、行く途中、私の腕の中で息を引き取りました。もう、その日は家族みんな、ごはんを食べられませんでした」。なかなか悲しみから抜けきれない日々が続いた。今年2月、プーと同じミニチュアダックスの赤ちゃん誕生を知り、真っ先に駆けつけ、一目で決めたのが「アマラ」。
アマラ、24歳になる長男の彼女が命名した。「私が頼んだんです。長生きする名前をつけてと」。プーが亡くなった命日の花「千日香」の花言葉から取った名前。「きっと、同じような思いをした方なら分かると思いますが、もう可愛くて、可愛くて、この子と2人だけでいい、なんて思ったりします」。犬を通じて親戚や友だち関係が増えている。
蛍の里の同地。自然豊かななか、家族に愛され、家族を癒すアマラ。「私の人生観が変わりました」