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2005年09月のねっとわーく

過去のネットワーク
内山 信江さん  42歳  内山工務店
2歳のミニチュアダックスの「クレア」が今年2月8日、8匹の子を産んだ。「獣医さんに見てもらった時は7匹だったんですが、これで終わりかなと思って後片付けをしたら、8匹目を生んだんです。びっくりでした」。この日、ちょうど夫・和徳さんは出張で不在。「子どもたちが、しっかり手伝ってくれました」。高校3年、中学2年の息子たちは、産婆役の信江さんをサポートし、夜8時から深夜1時までの5時間、一緒に出産に立会い、無事、8匹の誕生を見守った。「きっと、子どもたちにとっても、いい経験になったと思います」。
 8匹の新しい家族が誕生してからが大変。「20日間ぐらいで目が開き、それからがすごかったですね。いっせいに動き出し、ところかまわず用を足します。家中に新聞紙を敷きました。でも、本当に可愛いですね」。 
大変なのは里親探し。犬好きの人たちへ情報を流し、次々と決った。「近所や町内、十日町、中里など、みんな近くにいるので、今度ぜひ兄弟会を開きたいと思っています。時々、連れてくると『里帰りに来ました』なんて言って笑っています」。娘「アリス」を残した。親子でじゃれあっている。「親と同じことをします。人間と同じですね」。
すっかりワンちゃん中心の生活。「1匹では自分を犬と思わなくなりますから、2匹がいいと思います」。朝、「私が食後、歯磨きを始めると、ふたりともゲージに入るんです。お留守番ということが分かっているんですね。仕事から帰ってくると、もう喜んで大変です。私が悲しく涙を流すと、寄ってきて顔をなめてくれます。癒されますね」。ネコ派から、すっかりイヌ派になってしまった。
(2005.09.16)

石田 良枝さん  31歳  株式会社松葉
 行き交う人で混み合う東京駅。3年前、この東京駅で、ドラマが起こった。東京に本社がある商社系の大阪支社に勤務していた良枝さん。その年の1月、社員研修で東京へ。初めての東京駅。同僚に携帯電話などが入ったバッグを預け、レストルームへ。満員だったため、別の場所を探し、出て来た時は、「ここは何処」だった。同僚らの姿はなく、連絡手段もなく、途方にくれていた。迷子になってしまった。
 その時、ドラマが始まった。「主人(努さん)とパッと目が合ったんです。この人ならと、駅の出口を聞きました。主人は30分くらい一緒に探してくれました。ちょうど東京出張に来ていたようです。主人が、『友だちの携帯に電話したら』と言ってくれ、なんとか無事に友だちと会うことができました」。その日の夜、お礼の電話を入れ、1時間余り話した。最後に、努さんから『今日はとても楽しかったです。明日も電話していいですか』と。
 ドラマはさらに続く。その日から毎日、電話で話した。2週間後、『仕事で大阪に行くから、会えますか』。
「全然、違和感がありませんでした。毎日、電話で話していましたから」。津南と大阪。遠距離恋愛は、その距離を越えて、2人の思いを膨らませた。毎日のホットライン、月に一度だけのデート。「毎日話していましたから、会っても本当に自然でした」。自然の時間の流れで機が熟し、2年前の8月結婚。「津南の暮らしは楽しいですね」。町商工会女性部、地元バレーチーム、よさいこいソーランなどに積極参加。高校時代、チアリーダーを務めた。ミニチュアダックスのポン太、ケン太も家族の一員。実家は大阪・八尾市。現在同社の経理担当。「私はお風呂が大好きなんです。リフレッシュできますね」。
(2005.09.09)

矢口 真由美さん  30歳  やぐち
 生まれも育ちも大阪市、生粋の浪花っ子。学生時代、市内の日本料理店でアルバイト。ここで運命的な出会いが待っていた。「厳しい所で、1週間で辞める人もいました」。板場には30人余の職人。その厳しい職場の中で「一生懸命な仕事ぶり」に魅かれた。付き合い始め、『オレは跡を継ぐのでいずれ津南に帰る』と言われたが、「この人」と決め22歳で結婚。2年後、津南で「やぐち」開店。『好き嫌いがないところがいい』、伴侶となった昇さんの言葉は忘れない。「早いですね、11月で7年目を迎えます」。
 雪国を知らないまま、初めての冬を迎えた7年前。「雪の多さにびっくりしました。でも自然がいいですね。あまり飲めませんが地酒が美味しいです」。開店当初、「津南の方言が分からなかったですね。主人から通訳してもらいました」。やわらかい話しぶりから「京都ですか?」と言われるが、「もうバリバリの大阪ですから、主人と言い合う時などコテコテの大阪弁が出ます」。最近、近所の大阪から嫁いだ人と友だちになった。「思いっきり大阪弁で話します。すっきりしますね」。
中越地震の時、あるいは台風や大雪の時など世話になった日本料理店の社長が連絡をくれる。「ありがたいですね。開店まもない時も来ていただきました」。モットーは「笑顔」。にっこりスマイルが「やぐち」の雰囲気を作っている。保育園に通う2歳5ヶ月の長男・竜也(たつや)君。子どもを通じ友だち関係が広がっている。「ちょっとした公園があればいいですね。子どもや親同士の出会いの場になりますから」。中学時代は水泳部。「子どもに水泳を習わせたいです」。大阪の味が恋しくなると、「家でたこ焼きを作ります。大阪では一家に一台が当たり前です」。
(2005.09.02)


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