今年1月、7回目になるジャズライブを東京で開いた。エラフィッツ・ジェラルドの曲などスタンダードナンバーを12曲ほど歌った。高校時代の吹奏楽部でウッドベースを担当し、ビッグバンドのジャズと出会い、ボーカルに魅かれる。10年余り前から東京のスクールでボーカルレッスンを受けている。「津南でも機会があれば、歌ってみたいですね」。毎月一度、東京へレッスンに通っている。
このジャズ、英語のレッスンにもなる。甲府市の高校3年の時、1年間、アメリカ・ワシントン州の人口3百人余のアルマイラ村にホームスティ留学した。「いきなり向こうの高校に入り、何も分からないなか、必死でした。英語の学習だけでなく、考え方など価値観、人生観に大きな影響を受けました」。ホームスティでお世話になったヒースマンさん夫妻は、結婚式に出席してくれた。今もメールや手紙で交友している。
短大英文科を卒業後、英語力を生かし貿易会社に入る。23歳で結婚。「私の方から津南に行こうと言いました。早くに両親を亡くしていたので、家族が多い中での生活をしたいのと、子どもは田舎で育てたいという思いがありました」。夫・悦夫さんの実家に帰り3年。昨年から英語力を生かしECC英語教室を開いている。保育園児から40代まで、幅広い人たちが通っている。
勤務先はそのままの悦夫さん。毎日、新幹線通勤で東京の印刷会社に通う。朝7時の新幹線に乗り、夜は9時頃帰宅。通勤費用は会社が補助。「津南は、人が生きていくうえで一番大切な水と米がおいしいです」。バレーボール・苗場クラブにも入り、「パラグライダーにも挑戦したいです」。津南ライフを楽しんでいる。