8歳になる家族の一員の「チイ」は、家族がテレビで悲しい場面を見て涙を見せると、静かに寄ってきて、そっと涙をなめてくれる。「なぐさめてくれるんですよ。ケガをした時もそっと寄ってきて、心配そうな顔をします。私たちの話しは、きっとすべて分かってい
ると思います」。お茶飲みの時、用意したドッグフードを来客の対応でそのまま忘れ、夜、店を閉めて帰ろうとしたが来ないため、行ってみると、そのフードの脇
で、じっと見ていた。おとなしく、お利口な看板犬「チイ」だ。
グリーンピア道路沿いに「こだわりの地酒店」を開き12年目。「安売りや量販店、コンビニにも対応できる日本酒の良さを売る店」という夫、勝美さんのこだわり方針を信じ、「2人で意見を出し合い、なんとかやっています」。夏、冬には、手書きのオリジナル通信「越後の地酒」を出し、今では400通のDM(ダイレクトメール)数となってい
る。イラストは、よし子さん担当。手書きの良さが好評だ。「主人と私が、それぞれ近況を書きます。昨年の地震と時は、多くの方から励ましをいただき、本当に感激しました」。日本酒の良さを通じ、人と人との出会い、交流を大切にしている。
「やはり蔵元の方の熱意が、小売店や求める人たちに伝わることが大切と思います。酒造りには、そこにドラマがあり、私たち売る側も、そのドラマを感じ、お客様に提供します」。昨年からホームページを開設。ネットでの情報発信にも取り組んでいる。
長女は尾瀬で働き、長男は技術者、大学2年の次男は韓国語の勉強中。「尾瀬にも行きたいし、韓国にも行きたいですね。でも、自分の時間はもうちょっと先ですね。人と人との出会いは、私の宝物です」。