『よらねぇかい』は、津南方言で「ちょっと、寄っていきませんか」というニュアンス。国道117号沿いの町内卯ノ木に、昨年夏、店開きした農産物直売市「よらねぇかい」。今月29日、メンバー24人で店の組み立てを行う。「雪消えが遅れ、野菜など間に合わない物
もありますが、連休3日間、開く予定です」。人出が予想される3、4、5日、よらねぇかい市を開く。本格オープンは21日から。月曜を除き、毎日店開き。事務
局を務め、パソコンで管理している。よらねぇかい代表は、夫の隆夫さん。
2年前、東京から移り住んだ。東京都立病院の薬剤師を退職。1年先に津南に来ていた隆夫さん。10年前、無印良品津南キャンプ場へ家族キャンプ に来た。「野沢温泉にはスキーで来ていましたが、津南は知りませんでした。キャンプ場で津南の方と知り合い、人のつながりが広がり、ここに暮らすことになりました」。22歳の長男は、東京・練馬区
の家で一人暮らし。「時々、友だちを連れて遊びに来ますよ」。
津南原高原の家の周りは、まだ一面の雪原。津南暮らしの家族の一員となった黒ラブのジョディー、散歩は雪原散策。「この自然と環境は、なくしてはならないものです。お米の美味しさ、水のうまさを実感しています」。生まれは青森市。小学1年の時、父の仕事関係で東京へ。青森では、あの版画家、棟方志功を見ている。「ねぶた祭りで、よく見かけました」。
「よらねぇかい」。直売のほか、ネット友だちへの直送、隆夫さんの妹夫婦が東京・目黒で営む米屋さんでの直売など、今シーズンは広がりを見せている。「津南の野菜は評判がいいです。ネットの友だちなど、追加注文がよく来ます。この環境が大切だと思います」。