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2018年03月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
10代のまなざし 長津 晴菜さん 富山大進学  3月31日号
 ものつくりへの関心が、第一ステップの目標を引き寄せた。富山大の入学式は5日。芸術文化学部に進む。同学部があるのは高岡市。「ものつくりのまちです。十日町と共通するものがあります」。1年生は総合的な学科を学び、2年から専門選択に分かれる。美術・デザイン・建築・キュレーターの4部門から選ぶ。「デザインに進もうかと考えています」。
 進路を考えたのは津南中等4学年の頃。国公立進学を後押しする同校だが、「自分で考えようと、インターネットで調べました。ものつくりの芸術系に関心があったので…」と、5学年から1年間、長岡のデッサン教室に通い、基礎部分を学んだ。「第一目標は富山大でした。芸術文化の中に工芸分野があり、ものつくりを学びたいと考えました」。他にも国公立や私立も受験し、すべて合格した。富山大の結果は国公立後期試験を受けた仙台駅で。試験を受けてからスマホで確認。「母も一緒でした。私も嬉しかったですが、母がとっても喜んでくれました」。絵が好きな母、小さな頃から芸術心が育まれた。
 辛い時、苦しい時、「朝陽」を見ると、名前の通り晴れ晴れする。「長岡に通った時も、早朝、学校に行く時も、朝陽を見るのが好きでした」。その朝陽を、これからは北陸の地、富山で見る日々が始まる。書道で学んだ『黎明』。「この言葉が好きです」。書した作品を、いつも見える所に掲げている。今夏の大地の芸術祭、「ボランティアで参加したいです。いろいろな人との出会いが楽しみです」。
(2018.03.31)

新ライフスタイル 阿部 千里さん  つなんマルシェ実行委員会
 若者は町の外で楽しむ。そんな流れを町の若い女性たちが変えるかもしれない。「ドキドキしてるんですよ、収穫と被りそうで」。冬はうるい栽培で忙しいが今日明日だけは。津南で初めてのマルシェを開く。
 高校を卒業後、東京でアパレル関係の仕事に就いていた。Uターン後、そのセンスを生かし、ビーズ刺繍のアクセサリーを作り始め、「rucolan(ルコラン)」の名前で売っている。「造語です。ルッコラが好きで。サラダに入るとワンポイントのように、オシャレのポイントになれば。ランは繋がる意味を込めて」。本業は、雪下ニンジンやキャベツ、スイートコーン、イチゴなど多様な野菜を作る専業農家。「基本は仕事、子育て。空いた時間でやっています。夏はなかなか難しいですね。でも好きだから出来ます」。
 これまでも、十日町の手作り市に出店していた。「一緒にやりたいよね、津南で」。津南の仲間との話から、若い人が楽しめることを地元で実現しようと「つなんdeマルシェ」実行委員会を仲間3人で立ち上げた。出店者探し、チラシ作り、すべて自分たちで準備。「予算があるわけじゃないし、その中でかわいく出来るか工夫しました」。出店者11組はみんな津南の人。「今回は津南に特化したいと思って。津南だけでも出来るんです」。当日はアクセサリーや雑貨、ネイルサロンなど女性が楽しめるハンドメイドイベント。「今回初めてなので、今後もいろんなイベントを作りたいですね」。
(2018.03.12)


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