…初雪が降って、まだ量は少ないが、外は白銀に変わった。そんな寒い中に、ぽっかぽかとした湯気が立ち上る。
「温泉場の数が多い長野や新潟、群馬では、高齢者が病院にかかる率が最も低いそうです。やはり温泉に関係しているといわれています。温泉に入って元気な毎日を過ごしましょう」
…温泉好きは高校時代から。「若いのに温泉が趣味?」とよくいわれる。
「高校2、3年の時の担任が温泉好きで、どういうわけか土曜や日曜に一緒に温泉に連れて行ってもらったんですよ。今でも時々、その先生や同級生と温泉巡りもしています。まあ大半は一人ですが。車に布団を積んで、車の中に寝泊まりしながらの温泉旅ですね。昨年は川と滝がそっくり温
泉という秋田の川原毛大湯滝や乳頭温泉に行ってきました。よかったですね」
…温泉ソムリエのほか、厚労省認可の温泉入浴指導士や温泉成分分析証マスターの資格を取得。さらに来年は温泉観光士の民間資格にも挑戦する。
「Ph値がどうのこうのといった、正直、マニアックな世界なんです。でも温泉成分を見れば、どんな温泉で、どんな効能があるか一目で分かりますから。そういった意味では勉強になります。お客さんにも説明できますしね」
…まとまった休みが取れず、まだ行かずじまいの大分別府温泉・湯布院。
「何とか早めに行ってみたい。老後は、そんな所に住んでみたいものですね」
…地域の温泉施設に声をかけて自治体の垣根を越えての湯巡りスタンプラリーを実施した。
「初めてでしたが、百人以上の参加がありました。地域の温泉活性化に向け、共同で取り組む企画も必要ではと思いますね」