…「こんにちは」と元気なお年寄りが顔を出す。ディサービスセンターの役目を担っている職場。
「このセンターに来て、帰りは一段と元気になって家に帰っていただく、そのお手伝いができればと思っています。元気が取り柄だけなんですけどね」
…津南町中子出身。高卒後、保育士の専門学校に進んだが、選んだ職場は高齢者の方に。
「おじいちゃん、おばあちゃん子だったのでしょうか、子どもよりお年寄りの方が自分に合っているんです。それに、まだ高齢者福祉関係の専門学校がほとんどなかった頃でしたから。こうした施設が地元にできたのでうれしかったです」
…無趣味だったが、お年寄りから教わった、チラシを利用したカゴや鍋敷き作りを夢中で作るようになっている。
「材料はチラシなのでお金もかからないし、それに自分の気持ちが入るので、それがいいですね。もう時間があったらいつも作っています。センターに来るお客さんや職場仲間にくれたりしています。最初に習ったのはお客さんのひとりで、で、百歳のおばあちゃんです。生活の知恵など教わることがいっぱいあります」
…4歳女児から14歳の中学2年男子まで子は4人。今ではめずらしいと言われる。
「家でキノコを作っていた2年前まで、朝早くから長男にも仕事を手伝ってもらっていたこともありました。4人も子どもがいるととてもにぎやかです。周りから『5人目、6人目を』なんて言われますが、とてもとても」
…結婚15年を迎えた。
「4歳になった長女が生まれてから一度も旅行に出たことがないので、家族一緒に温泉旅館などに行くことが夢ですね」