「よそから来れば分かることですが、本当に津南はいい所だと思っています。毎日、自然公園の中で仕事をさせてもらっている感じですね。水もコメも、そして空気もおいしくて」
…出身は青森市。結婚し昭和42年に津南に。高校時代は放送部。発声練習として、同市内の保育園を回って紙芝居のボランティアなども行って来た。「もう随分、前の話なので、声の出し方も読み方もすっかり違っていますが、そんな関係で、秋山郷を救った佐藤佐平治翁の第2作紙芝居の語りを頼まれたんです」
…淡々とした語り口。「ぶっつけ本番で恥ずかしいくらいですが、少しでも協力できることがあればと担当しました」
…佐平治の会には、立ち上げ時からのメンバー。「120年余にも渡って秋山郷はじめ津南の人たちを助け続けた佐平治、人物像を知れば知るほどその遺徳のすごさに驚きます。私たちの活動はまだ小さいですが、映画の実現に向け、輪をどんどん広げていきたいですね」
…佐平治をたどって、津南に観光客が来ることも夢のひとつ。「目立たないながらも、困った時に助け合う精神というのが越後人にある気がします。それを象徴するような佐平治翁の生き方を、私たちが世界に伝えていかなければならないと思うのです。世界中から佐平治の精神を求めて津南に人が来る、そんな風になってほしいですね」…趣味は短歌。小学校時代、学校で盛り上がっていた百人一首、高校時代には有名歌人の弟子が恩師。
「津南短歌会の仲間として同人誌・砂丘の事務局も担当しています。こうした活動で忙しいです」