「大正琴なんて、年寄りが行うもんじゃないかって最初は思ったんですよ。でも実際にやってみると、なかなか奥が深くて。若い人からもどんどん取り組んでほしいです」 …津南町の大正琴グループ「山彦会」に誘われ、演奏に親しんで12年余り。奏法も板について来た。「始めたばかりの頃はメンバーも50人ほどいて、演奏にも迫力がありましたね。年1度、県内のグループが集う発表会での演奏に向け練習を積んでいますが、今は20人ほどで参加しています。ソプラノ、テナーなど4重奏、音が合った時、感動ですね」
…メンバーの中から、8人ほどで時々、恵福園などの施設で演奏ボランティアを続けている。「できるだけ、高齢者に親しみがあるものをと、曲を選んでいます。喜んでいただけると、張り合いになりますね」…演奏ボラばかりでなく、個人的にもすみれ工房ボラとして恵福園でのシーツ交換など行っている。 「自分がムリなくできる程度のことだけなんです。こうした場でいろんな人たちと出会え、こちらがエネルギーをもらっている感じで、ありがたいです」
…地域の要望もあり、今春から児童、学生の農家体験の受け入れも行っている。「今月は3回目の受け入れで、横浜から4人の中学1年生がやってきました。最初は、どうしたものかと悩みましたが、受け入れてみると、子どもたちは家族のような感じでかわいいです。農業は余りやっていないのですが、今回は畑の草取りや野沢菜、大根の種まきを行ってもらいました」
…町の寝たきりゼロ運動に呼応し、健康づくりも。「何事もマイペースでやっていきたいです」