…水平線が見える大海原に向かってテイクオフ。絶好の波が迎えてくれる。すべてを忘れてチャレンジできるそんな時だ。
「サーフィンで私はクリアーになれるんです。生きていく力をも与えてくれる感じなんです。もう欠かせない存在ですね」
…今年も、そのシーズンがやってきた。初乗りは5月末。よく行く柏崎の大湊。夫・裕行さん(39)もサーファーだ。
「東京でのOL時代、友だちの誘いを受け、湘南海岸で乗ったのが初めてのサーフィンだったんです。それ以来、病み付きですね。夫も仕事で東京にいて、そこでやはりサーフィンを楽しんでいたようです。22歳の頃、津南に来てからサーフィンが縁で知り合ったという訳です」
…毎年のことながら、これから毎週のように海に通う日が続く。
「本当に、海が呼んでいる、って感じです。あの広い海、もう言葉ではいい表せない魅力があります。決して上手ではありませんが、どんどんうまくなりたい、技を決めたい、そう思わせるものがあります」
…車は、長さ3bのサーフィンボードが入るワンボックスカー。シャワーなども付けた。ナンバーは「11-73」で「いい波」。
「波に叩き付けられ、痛い思いをしたこともあります。決して侮れないですね。これからはショートボードにも挑戦していきたい」
…海が、波が呼んでいる。
「子どもたちも連れて、一緒に海に入っています。小学生になると、覚えも早いですね。バランス感覚にもいいし、よい運動になっているようです。チャンスがあったらハワイやカリフォルニアあたりの波にも乗ってみたいですね」