「集落や知人など身近な人が猟友会に入っていたから、自然に猟銃の資格を取ったようなもんだな」
…津南町猟友会は猟銃の資格を取得した40歳の時から。一昨年、ライフル銃の所持許可も取った。ライフル銃は、町猟友会員の中でも唯一だ。
「大半は増えすぎた動物の駆除。冬になると、栃木まで足を伸ばし、シカ狩りにも行ったが、決められた捕獲頭数は守らなければならない。クマやイノシシなどでは『住宅付近に出没したからすぐに出動してくれ』などと要請が来るが、全くのボランティア。特に私のような個人事業の所にはすぐに要請が入る。その時はできるだけ努力したいと思っている」
…30年ほど前、百人以上いた町猟友会員も今は30人ほど。
「若手で資格を取る人が少なくなっている一方、資格を持っている人が高齢化して止め、どんどん減っているのが実情だ」
…栄村と津南町の境界付近にサルの集団が出没している。
「要請が来たので駆除に行った。が、サルは本当に頭がいい。簡単には捕獲できないのが実情だ。広い範囲で大勢で囲まないと駆除は無理だろうな」
…30歳の時に独立、自動車鈑金塗装の事業に乗り出した。
「6年前から次男が手伝いに、来年には長男が帰ってくる。本当に心強い。好きでやってきた道、儲けなどないが、まあ、つぶれないでやっているのでよかったといえるのかな」
…事務仕事は奥さんが行う家族経営。そんな中で、今年も来年2月までの狩猟期間に入っている。
「津南の自然のバランスを保っていきたい」