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2007年02月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
福原太さん 23歳 津南町外丸本村
「自分ができることで、若者も楽しめて盛り上げようと思ったんです」
 日焼けした顔で、雪のジャンプ台づくりに取り組んでいる。津南雪まつりの協賛行事として、なじょもん前で「スノーウ ェイブ」を企画した。「競技はストレートジャンプというもの。雪のジャンプ台で、スノーボードで空中演技を行うもの。百人余りの選手が参加します」屋台が出たりと、会場一帯がひとつのイベント会場になる。「この辺にはないイベントになるはずです。見ても面白い、やってる人も面白い、そしてビートのきいた音楽と、専門のDJ、ダンサーも来ますよ」
 
 きっかけは、町内十二ノ木の「ジェンガ」でマスターに思いを話したことから。「面白い。 全面協力するからやろう」となった。「周りの協力がなければできるものではありません。ジェンガの樋口正徳さんには本当に感謝です。それに、ボードやウェアのメーカーの協賛もありました。ありがたいですね」スノーボードは、高校時代に興味本位で始めたのがきっかけ。高卒後、妙高にある専門学校で3年間学び、技術を身に付けた。全日本学生選手権のハーフパイプで11位の記録がある。
 「
 夏はアスパラを中心とした農業で稼ぎ、冬はハーフパイプなどの試合を転戦している生活が続いています。今しかできないと思っているので、思い切り取り組んでいきたい」想定外の少雪で、舞台づくりに四苦八苦だが、当初計画通りに準備を進めている。「だれでもが楽しめます。家族づれで、ぜひ来て下さい。本当に楽しいですよ」
(2007.02.23)

高橋麻里子さん 26歳 津南町辰ノ口
  接客の道6年目。バイキング、喫茶店、宴会場と、担当は代わるが接客という基本は一緒。「『利き酒師』があるというのを知ってから、ちょっと気になっています。通信講習、実地講習、そして試験は東京に行かないとできないのですが、いつか挑戦したいですね」とはいうものの、普段はビール党。しかも、特に酒に強い方ではない。「資格があれば、お酒を勧めるのに、いろいろ講釈ができていいじゃないですか。仕事の役に立ちそうだし、自分の勉強にもなるような気がして。面白そう」
 
 弟夫婦には2歳の子どもがおり、現在、8人家族。「早く出て行かなければね。妹も家にいるんです。にぎやかです。ただ、私は夜遅かったり、朝早かったりと、時間が不規則なので、それほどお荷物にはなっていないはずですが」そんな家族問題がある からではないが、今年中 には結婚の予定も。「うーん、何とか決めたいですね。もちろん、仕事はこのまま続けていきたいです。津南は結構、好きですよ。ただし、雪が最高2bで止まってくれれば」
 
 結婚前に、実行したい ことがある。「海外旅行です。ハネムーンとは別に。サイパンやプーケット島には行ったのですが、やはり海がきれいなモルジブ、治安がよくなればバリ島などにも行きたいですね。旅行は、これからも続けていきたい」関東はじめ九州などからスキー目当ての修学旅行が相次ぐニュー・グリーンピア。「人気のホットドックやシェフ手づくりのパンも。ぜひ遊びに来て下さい」
(2007.02.16)

宮沢正太さん 25歳 津南町卯ノ木
暖冬ながらも一面銀世界の津南。再び、この地に生活の拠点を構える。
「長岡市など近くで仕事をしていたので、全く違和感はないけど、でも河岸段丘や秋山郷など自然の深さや大きさを改めて実感します」最近、町内を一巡した。高校時代に足を運んだことのない集落が至るところに。「知らない所がいっぱいです。十日町市もエリアなので、その広さを一段と感じています。結構、お年寄り好きなので、地元の人といっぱい触れ合いたい。そして地元の同業者とも仲よくやっていきたいです」

 まだ社会人3年目。高卒後、加茂市にある新潟経営大で学び、現在の職に。「大学時代に母方の祖父が亡くなって、葬儀に出席するなかで『仏』の世界に心を打たれ、何か関係するような仕事に就きたいと思ったのがきっかけでした」2人兄弟の長男。「いずれは家に帰ってこようと思っていました。だから会社にもその意思は伝えておいたんです。戻るということに全く抵抗はないです。雪が多いといっても好きなスノーボードもできるし、除雪体制もしっかりしているでしょう。ただ、地元でなくても周りにもう少し若者が働ける場がほしい。地元に残りたいという声を聞きます」
 
 中越地震後、津南、十日町地域を回った。「倒壊した墓石の修復作業を行ったんです。秋山郷も回りましたね。お墓を直したら、おばあちゃんが『ありがとう』って涙を流して喜んでくれたんです。この仕事をしていてよかった、と思いました」ちょっとした目標が。「墓石ディレクター検定への挑戦と、結婚かな」
(2007.02.09)

涌井みきよ さん  39歳  津南町寺石
「南国から雪国へということなんでしょうけど、あんまり違和感はなかったです。まあ、時々、屋久島に帰りたいと思ったことはありますけど」世界遺産に登録されている縄文杉。実際に目にしたのは中学生の時の学校登山だった。「あの頃はまだ登山道も整備されてなく、本当に山道を登るという感じだったです。実際に縄文杉に触れることもできました。あの時の感触は、今も脳裏に焼きついています」
 

 高卒後、横浜市の大手デパートに就職。そこでビル管理をしていた夫・昭吾さん(41)と出会った。「夫は当時、早めに津南に帰ったので、しばらく遠距離恋愛が続いたんです。平成5年に結婚し、津南に来ました。初めの頃は雪堀りがめずらしく、楽しんで屋根の雪堀りもしましたね。今ですか?今は、みなさんと一緒です」家族ぐるみでユニホッケーに熱中。3月には保育園年中の次男が全国大会に出場、また夫も6年生のチームの監督として同じ会場で指揮を執る。
(2007.02.02)


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