「子どもたちがスポーツに親しんで、丈夫に育ってもらえればと思ってね」学校の週5日制に伴い、毎週土曜午後1時半から2時間、地元、津南原小の児童を対象に立ち上げたチャレンジスポーツ、丸4年になる。
「農家の人たちも忙しく、子どもたちとふれあうといってもなかなか難しい。そこで何かできればと始めたんだ。毎年、申し込みを受けるんだけど、児童が少ないせいもあるが、ほとんどの児童が入ってくる。子どもたちとふれあうのは楽しいね」
夏場はグラウンドで体力づくり、冬場はクロカンスキーに取り組む。
「走ったり、腕力をつける運動など、思いつきでやっていることなのでたいしたことはないんだ。それに、指導というわけではないけど、スキーは個人的にもう10年ほど関わってきた。『親も手本を見せよう』が地域の合言葉なので、運動会やスキーは親も参加する。みんなができるので、そろそろ次の世代にバトンタッチかな」家業は子牛を含め30頭の酪農家。25年になる。町で畜産団地化の取り組みが始まった昭和50年代初め。規模拡大が進み、この道を選択した。「牛乳の消費が減ってきているので、この業種も厳しいものがある。生産調整があるのでこれ以上の規模拡大もできない。地元の人たちも、県民も、もっともっと牛乳を飲んで健康につなげてほしい」
少子化が進むなか、小学校の統 廃合問題も浮上する。「地域に学校がほしいのはもちろんだが、統廃合となるなら、次はどの学校というのではなく、大きくまとめることが必要では」