小さな掲示板がある。|1回15回かもう。消化がよくなるし、唾液にはガンを防ぐ酵素があり、ガン予防にも|。
「『きゅうしょくたより』も掲示板も、手づくりを心がけています。出すだけならパソコンで作ったほうが簡単なんですが、それでは、ほとんど見てくれないから。実際はどうか分かりませんが、手書きだと少しは見てもらえるかな、と」
今春から津南町の芦ヶ崎小と上郷小の給食栄養士を担当している。
「自分ができる仕事に就けてうれしいです。おいしく、栄養があってバランスがとれた給食づくりをしていきたいです」
船橋市内の高校を卒業後、都内の栄養士専門学校で学び、同市職員・栄養士に。
「雪深い津南に嫁ぐと聞いて、両親などから反対されましたね。私自身も抵抗がありましたが、四季の変化、食べ物のおいしさに魅せられた感じです」
友人のつてで、スキーに来て「宿代がタダだから」と泊まったのが穴山の高波敏日子さん宅。そこで夫と知り合った。
「専門学校時代、白馬の山荘でバイトをしていたことがあり、そこで山とスキーの楽しさを知りました。自然が好きになったという感じで、そんなことがあって津南を好きになったのかも知れませんね」
津南に住んでからも在宅栄養士として長岡市の保育園栄養士を務め、津南、十日町地域の乳幼児健診での栄養相談にも当たってきた。
「船橋市時代と比べ、すごく違うことがあります。それは、酢を使う量が少ないということです。千葉県の三分の一ですね。酢は体によいので、何とか増やしていきたいですね」
子どもたちの健康な姿を見るのが楽しい毎日。
「材料を大き目に切るなど、よくかんで食べるような献立を考えています。健康第一です」