お問い合わせへジャンプ!
広告掲載のご案内へジャンプ!
購読のご案内へジャンプ!
トップページへジャンプ! 今週の津南新聞へジャンプ! テーマ別掲示板へジャンプ! なんでも掲示板へジャンプ! 妻有に生きるへジャンプ! ねっとわーくへジャンプ! リンク集へジャンプ!
home > 今週の妻有に生きる

2005年03月の妻有に生きる


過去の妻有に生きる
三浦 富恵さん  38歳  津南町谷内
新規就農として東京から津南に移住、3年目を迎えている。栄養士の資格を持ち、2年 余り福祉施設みさと苑 で調理の仕事に就いていたが、今春から夫(勝 久さん)と二人三脚で 本格的に農業への道へ。
 「沖ノ原で感じたこと、それは『こんなにも空が広かったのか』ということ。鳥の鳴き声に耳を澄ませ、風を肌で感じたり、雄大な風景に見とれたり、その中での自分を感じています」
 最初の1年間は、不 安だらけの生活だった。
 「早く東京に帰った方がいいのでは、などと思い続けていましたね。それが、地元の生活改善グループやひまわりグループなどに参加したことで、自分が変わったと感じています。すごく楽しくて、趣味のお菓子やパンづくりなどもぐんと増え、おから入りの紅茶パウンドケーキなども作りました。『津南に腰を落ち着けることができる』、そう確信できるようになりました」
 雪にも慣れてきた。
 「主人と知り合ったのはスキー場でしたから、雪は大丈夫。ただ、これほどだとは思ってはいませんでした。冬は充電期間、そしてリセットできる時だと思っています。春になったら新しい気持ちでできる、そう感じています」
 女性グループとの交流で感じたことがある。
 「みなさんがなにげなく持ち寄る漬け物、すごくおいしいですね。種類もいっぱいで。いつも言うんです『どうして売らないの』って。それほどおいしいです。私も、これから漬け物などの加工にこだわってみたいと思っています」
  東京から友人がよく来る。
 「『暮らしていけないぞ』と津南行きに反対した友人だったんですが、文句を言いながらも見守ってくれているんだな、と感じています。今では大の津南ファン、畑の手伝いに喜んで来てくれます。さて私は津南弁の勉強中、津南のかあちゃんまでもう一歩」
(2005.03.25)

滝沢 三男さん 47歳 コントラクター津南代表
 「何事も、面白くやってなくちゃ。無人へりだって、好きでやらないとうまく操縦できないし、腕だって上がらない。毎日、操縦するという気が大事だな」
 空中農薬散布などで見られる無人へり。操縦者のことを、産業用無人へりコプターオペレーターという。そのオペレーター養成指導員。社団法人農林水産航空協会の認定を受けている。
 「無人へりの操縦は7年ほど前からやっている。指導員の認定は一昨年に取得、今年から頼まれて養成指導を行っている。まっ、時間をかけて、いっぱい操縦することが、うまくなるコツ。それしかない」
 津南町で魚沼コシを中心にした受委託に取り組む「コントラクター津南」を4年前に立ち上げ、昨年末には全国土地改良事業団体連合会長賞を受けている。
 「ただ自分たちの仕事をやっているだけのこと。表彰より、農家が儲かってくれないと困る。農家から仕事をもらっているからだ。農業は『脳業』と言われている。頭を使って、儲かる農業をしてほしい。収入が少ないのに、農業機械ばかり買っていては、合うわけがない」
 無人へりの農薬散布は7月下旬からお盆過ぎまで。散布面積は2000f余りにものぼる。
 「津南には4人ほど無人へりを飛ばす人がいる。田んぼの面積が増えているので、農薬散布は人海戦術というわけにはいかなくなっている。それに高齢化しているし。操縦士を育てるのも大事な仕事だと思っている」
 指導は3週間、みっちりと行う。雪原での実際の操縦はもちろん、パソコンでの仮想操縦訓練なども。指導では「ぜったい落とさないという気持ちで操縦しろ」などと厳しい声を飛ばす。
 「ヘリ活用、これからの津南農業に必要な分野だろう」
(2005.03.18)

大関 恵子さん 46歳 津南町上加用
「趣味の世界が仕事になったような感じです。性格からか、いろんな花に手を出してしまって、今では10種類以上にもなってしまいました。作る花をしっかり決めて取り組めばいいのでしょうけど、なかなかそれができなくて。生産性が上がらないということも分かるんですが…」
  養蚕から一転、父親 とともに畑を生かした 花づくりに取り組んだ のが10年前。小菊の 生産は町内でも他に一 軒だけという。
 「子どもを育てるのと一緒で、手をかけなければなかなかうまくいきません。最初はナルコランが主体だったのですが、連作を避けながら作っていても、やはり衰えが出てきました。今は小菊の方が主体になっています」
  夏場は草取りが日課。手
 がかからない種類もあるが、
 価格が安くなる。楽をして
 儲かるものはないという。
 「花づくりは、病気や害虫から守るための予防が大切なんです。病気が発生すると、一輪だけというわけにはいかず、畑の大半がやられてしまうからです。常に予防、予防の連続です」
  作業は雪消えからだが、
 もう頭の中は花づくりでい
 っぱい。
 「秋は、もう花も終わりか、と寂しい気持ちになりますが、春は『よし、始めるか』といった感じでいいですね。できれば、春のお彼岸に合わせて、今頃から作業ができれば一番いいのですが、難しいです」
  切花は、JA津南町を通
 して、関東の市場に出荷さ
 れる。市場評価は年々高ま
 っている。
 「津南町のユリ切花の評価は高いですよね。それに続こうって感じです」
  家族の協力に感謝してい
 る。忙しい時の、頼りにな
 る家族だ。
 「夫も、勤め前に出荷作業を手伝ってくれたり、家族の手助けがなければできません。ありがたいことです。」
(2005.03.14)

早河 聖光さん 36歳 津南町羽倉
 一面の銀世界。その中に、すっぽりと埋まっている2棟のパイプハウス。中にはすっくと伸びた葉。土と緑の世界が広がる。
 「心が和む瞬間だ。冬場、空いているハウスを活用できないものかと思っていた時、たまたま知ったのが、このオータムポエム、通称アスパラ菜栽培だったんだ。昨年、試作してみて、よし行けるぞ、と自信を持った。昨年は子どもが通う地元の小学校や保育園にプレゼントした。喜ばれてうれしかった。今年から本格的に出荷している」
  冬場の生産。特徴は、ハウス内の自然温度で栽培していること。種から育てた苗を昨年11月中旬に定植。
 今冬は寒かったせいで、予定より1ヵ月遅れの1月中旬から今月下旬までほぼ毎日、出荷を続ける。ホウレンソウや小松菜などより価格が高く、冬場の仕事としてちょうどいいと言う。
 「ハウスはユリの栽培に使っているもの。肥料をかなり使うので、土に肥料が溜まり、過剰害を起こしやすくなっている。その解消にもなる。冬場はハウス除雪のため働きに出るわけにも行かず、仕事としてはバランスがいい」
  津南に住んで9年目。昨年11月に新居が完成、借家住まいから一転。
 「農業にかける姿勢でもあるんだ。ここで、しっかりやっていくぞと。今まで、規模拡大よりも、失敗を少なくしようと頑張ってきた。失敗を少なくすることで生産性が上がるからだ。それに年々、規模も増えている。でも、もう少しのんびりやっていきたいという思いもある」
  ユリの切花と米づくりが 中心。ユリは年間4万8千 本、水稲は1・7f、それ に受託3f。今年は受託が さらに増える予定だ。
 「冬場のオータムポエムづくりをうまく軌道に乗せ、冬でも仕事ができる農業に挑戦したい」
(2005.03.04)


COPYRIGHT (C)2004 TSUNANSHINBUN-ONLINE. ALL RIGHTS RESERVED
!-->