「今年の締めくくりの歌です。思いっきり楽しみました」
十日町広域圏の市町村から男女1人づつの歌愛好者が集い、松代町の「まつだい農舞台」で23日に開かれた「越後妻有版紅白歌合戦」。 グランプリを獲得した。
「1週間ほど前に地元の歌の先生から頼まれ、二つ返事で出場を決めたんです。村芸能協会のカラオケクラブに入ってもう10年ほどになりますし、昨年から十日町市の懐メロ同好会にも参加しているんです。歌は小さな時から好きでした」
津南町からも参加が予定されたが、出場者の都合で急きょ、出場できなくなった。そのため、津南からの参加者の分までもと歌った。歌は「東尋坊」。
「一番、自分にあっているのは都はるみの『涙の連絡船』です。自分のキーに合っているんです。しかも詩も曲もいいですからね。今回は、リハーサルできなかったので、安定して歌えるものにしたんです。今はそれほど歌の練習もしていなく、普段は鼻歌程度に歌っているくらいですよ」
芸能協会の練習として、5、6年ほど日本歌謡アカデミーの「波輝」でレッスンを受けた経験がある。
「いざ音楽となると先生、厳しいんです。でも、今思うと、習っていて本当に良かったと思います。例えば、私なりに歌をテープに吹き込み、先生から教わってから同じ歌をテープに吹き込み、後で聞き比べてみるんです。そうすると、違うんですよ。もちろん、教わった後の方が全然いいんです」
NHKならぬ妻有版の紅白歌合戦。
「1年の締めくくりに、よい経験になりました。面白い企画を立てる人がいるもんですね。これからもずっと続けていってほしいイベントだと思いますね」
同村からは白組に涌井誠一さん(49、だるまや)も出場。「清津地域の芸能人ここにあり」を披露した。
「今年は中越地震に代表されるように、災難の多い年でした。こうした時に、歌は心を和ませてくれます。苦しいとき、さみしいとき、辛いとき、歌を歌って元気になりたいですね。上手、下手なんて関係ない、大きな声を出して歌ってみましょうよ。そして新しい年を迎えましょう」