―夏休みやっぱり残る宿題の量と寝不足―
「昨年11月に発足した同世代の短歌の会『歌会かこみ』の仲間に入れてもらったばかりで、まだ超初心者なんです。短歌づくりに関わって、自分が言葉を知らなかったということをつくづく感じています。なんとか他人にも見せられるような歌を、早くつくりたいですね」
同会は、本誌の新年文芸「短歌」の選者、萩原光之氏が指導するグループ。萩原氏が津南高の教諭時代に、担任だったという当時の生徒が中心になって結成した。
「私の場合、専業農家ということで、ほとんど狭い範囲の中でしか他の人と接することがなかったのですが、この会に入って、付き合いの幅、視野が広がりました。本当に楽しいです」
作品は、会の集まりの時、年4回ほど提出する。参加者全員でそれぞれの作品を批評し合ったり、萩原氏から添削してもらい、指導を受ける。
「いつも提出ギリギリになってつくっているのが実情。先生からは『いつもメモ帳をもって、ひらめいたらメモ帳に書き留めておくように』と指導されていますが、なかなかそれができなくて。一応、できた作品は夫や子どもたちに披露して、アドバイスをもらっています。いつも直されていますが」
―暑い夏トマトの赤と顔の塩冷たい麦茶に夫婦の会話―。農業でなければできない心情を詠んだ作品と評価されるものも。
「やっぱり農業や家庭内のことしか浮かびません。つくづく視野が狭いなあ、と感じます。でも、それでいいのかなとも思っています。母として、農家の母さんとしての、そんな味が出たものができたらいいのでしょうね」
詳しくは10月8日号で。