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津南町が自立できるかできないかという問題よりも、もっと足元を見つめるべきだと思います。 今、この津南町をみたときに、若者が勤める場所がないということ。まともな会社がないということです。ということは今後、若者が津南町に残らないということです。年寄りだけの町になり、そんな中で自立だとか合併だとかを言ってもナンセンスです。 役場と農協と森林組合しか勤め口がなければ、若者はどうやって生活すればよいのでしょう。 しかも、この三つがすべて町の投資で動いているわけです。津南町という名前の洗面器中で、泥水をかき回しているだけです。 農業立町などと聞こえのいいようなことを言っても、農業専門で食っている農家がこの町に何軒あるのでしょう。 農業で食えないから、兼業農家となり四苦八苦しているわけで、この食えない農業で町が成り立つわけがないのです。 農業以外で収入を得ることが、町の自立の基礎となると考えれば、残された道は観光以外にないと思います。企業誘致ができれば問題はないのですが、そのためには町が、企業進出しやすい土台を作るべきです。何もしないで企業誘致はできません。これが町としての投資であると僕は考えます。しかし、時すでに遅しということでしょう。
観光も人まねでは無理です。この町の歴史的資産を見直すべきだと思います。 今年「なじょもん」がOpenしました。よく考えてみてください。この町の歴史的資産が縄文遺跡と遺物であることは誰が見ても明らかです。この遺跡群をどうして町が注目しないのか不思議でなりません。 「なじょもん」を観光の目玉にして展開していき、もっと遺跡を観光化して世界が注目する場所にしていくべきだと思います。この縄文時代の遺跡、遺物はそれだけの価値のあるものだと考えます。
それから、あっちにぽつり、こっちにぽつりという観光施設では何の意味もありません。観光施設をひとつの場所にまとめて、すべてが歩いて回れるような観光施設でないと意味がないと思います。 そういうことが本当の観光サ−ビスだと考えます。
縄文の里「津南町」は、考古学では世界が認める場所であることを認識すべきだと思います。
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